Uターン、Iターンは聞いた事があっても、Jターンという言葉はあまりメジャーではないかもしれません。私の移住はまさにJターンです。今回は地方移住を検討している方に向けてJターンのメリット・デメリットをお伝えできればと思っております。
もし故郷が嫌でなければ、Jターンはとても理想的な移住の形態だと思います。
「Jターン」とは？
Jターンとは、生まれ故郷から離れた都市（大都市）に移り住み、その後故郷の近くの都市部に移り住む事です。私は新潟（田舎の町）→千葉→神奈川→新潟（新潟市）といった感じで生活拠点を移しており、まさにJターンに該当します。
「Jターン」のメリット
大都市部ほどの混雑がない
初めて東京に行ったとき、人の多さに圧倒された経験はありませんか？私は神奈川に住んでいましたが、それでも電車はギュウギュウでした。
地方では車で通勤する人も多いので、電車が東京ほど押し合いになる事がありません。また、中心地で歩いていてもさほど人込みを感じることはありません。しいて言えば夕方のスーパーはファミリーで混雑しますが、それでも神奈川に住んでいた時のようなレジの行列になった経験は今のところないので、圧倒的に人口の数が違うことを実感しています。
生活に困らない
都市部で生活していた方が極端な田舎に移住した場合、思った以上に不便さを感じるかもしれません。しかし地方都市であれば、ある程度の店や病院、カフェなどもある場合が多いので、今までの生活スタイルを大きく変える必要なく暮らす事が出来ます。
地元の友人からは車は１人１台が当たりまえ、と言われますが、うちは夫の通勤用に１台あるだけです。保育園の送迎や買い物は自転車があれば十分なので経費削減にもつながっているかなと思います。（スーパー、病院は徒歩でも行けます。）
人目を気にせず生活出来る
田舎は噂が広まりやすいと聞いたことがありませんか？私もよく母から〇〇さんちはこうらしいよ、といった話をたくさん聞いてきました（もちろん、悪い話ばかりではありません。）。
いざ自分がそういった情報が筒抜けの場所に住んだ場合、どこかで誰かが見ているかもしれないということを考えながら生活しなければいけないと考えると窮屈さを感じました。もちろん田舎の良さもたくさんありますし、週末は実家の庭で子供を遊ばせることも多いです。
出来るだけ他人の生活を気にせず自分たちのリズムを守るためには、地方都市という選択が正しかったと思っています。
実家や親族と助けあえる
今住んでいるところから実家まで車で45分程度なのですが、この距離がとてもちょうどいいと感じています。あまりに近すぎても夫も両親も気を遣うでしょうし、お互い干渉しだしたらギクシャクする事もあるかなと思います。
しかし、何か用があれば実家を手伝いに行くこともできますし、反対に自分の所要の時に子供を見てもらうこともできます。今までは年に１、２度しか会えなかった孫に隔週ペースで会えているので、両親も喜んでくれています。近くに住んでる親戚の子供たちとも仲良くやれていて、たくさんの人との関わりの中で子供を育てられる事がとてもうれしいです。
「Jターン」のデメリット
遊ぶ場所が少ない
都市部に比べると、やはり遊ぶ場所は少なく感じます。少ないと言っても公園などはたくさんありますが、テーマパークを求めると刺激が少ないと感じるかもしれません。このような時代で中々人が集まるところにも行きづらいので不自由を感じる事はありませんが、ディズニーランドに日帰り出来た事を懐かしく感じるときもあります。
仕事が少ない
求人数は少なくなりますね。また、業種も限られたものになるかもしれません。どうしてもやりたい仕事がある方は、事前にこちらに来ても同じことが出来るか調べる必要があります。私も神奈川で働いた会社所属のまま移住しましたが、現在でもリモートワークを積極的に行っている会社も増えています。
移住してから転職する、と考えるよりはリモートで出来るスキルを身につける事で転職のリスクを避けられるのではないかと思います。
諸経費が増える
家賃は明らかに安いなと思いますが、それ以外にかかるお金を考えると決して生活費が下がるとはいえません。もし車が必要になれば購入、維持費がかかりますし、寒暖の差が激しい地域になれば冷暖房費などもかさみます。食材に関しては関東でも安いスーパーがあったので、そこまで大きな違いは感じられません。思いの外生活費がかかる（下がらない）ということはデメリットになるかなと思います。
ちなみに私は実家が近い事もあり両親が作った野菜をもらい、実家所持の田んぼで出来たお米ももらっているので、結果的に食費は抑えられているかなと思います。その分ガソリン代は増えているので、結果生活費は同じくらいかかっているかと思います。
自分に合った移住スタイルを見つけよう
今回はJターンのメリット・デメリットについてお話させてもらいました。私の場合は地元にまだ両親がいて、夫の理解もあったため実現しましたが、状況によってこの選択が良いかどうかは変わってくるかなと思います。ただ、ほどほどに知っている土地でほどほどに都市も田舎もあるという意味では地方都市の生活は最高です。もし希望がある人は、大きな環境の変化はありますが慣れたら過ごしやすいのではないかと思います。
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